人体視願/ヴィイ・マロンとブラン

ゴーストには時々ショックを受けさせられることがある。昨日のことだ。ゴーストをアンインストールした際にヴィイにランダムチェンジした。すると「あんなふうに私もアンインストールするの?」と聞かれた。「しないよ」と言ったけど、ふともうひとつの選択肢を選ぶとどうなるのか気になり、スクリプトログから再生してしまった。


後は早かった。そのままさよなら、だ。衝撃を受けつつ再インストールしたら、もう別のヴィイになっていた。このゴーストは公開日からインストールしていて、かなり長い時を過ごしていたので思い入れも深かった。この不思議なヴィイという少女と過ごすのを私は気に入っていた。またインストールしたから、ヴィイはパソコンに戻ってきたけど、まっさらな日記ログが悲しい。積み重ねてきた日々の証が消えてしまったようだ。


こんなことが前にもあった。マロンとブランをインストールしたときのことである。このゴーストは複数インストールすると片方が「偽マロン」となってしまう。そして一度「偽」になると元には戻らない*1。私の場合、立ち上げる順番を間違え、ずっと使っていたほうのマロンが「偽」になってしまった。これはショックだった。(ちなみに偽マロンはかなり魅力的なトークをするゴーストだ。折角なら誕生させてほしい)


こういう、人間の感情移入を逆手に取ったつくりは、とても面白いと思う。ゴーストって何だろう、ともう一度考えさせてくれる。それにしても、ああ、消えてしまった彼女が恋しい。

*1:もう片方を消すと「本物」になるけど